■購入者特典あり!!
購入者限定で、Phoenixオリジナルのポストカードが1枚付きます!
当店から書籍をご購入いただいた方限定で、本書籍の掲載写真で作ったポストカードをお付けしております。
飾ってもよし。ポストカードとして実際に使用してもよし。掲載写真の迫力をすぐに見ることができます。
※表①または表②がランダムで同梱されております。
※写真は指定することができません。
※ポストカードの二次販売はご遠慮ください
ー牛革なめし工場の職人たちー
牛の「皮」が「革」となるまでの過程を丁寧に追いかけた、ほかに類のない全80ページの写真集です。
革なめし職人(タンナー)へのインタビューも収録してます。
皮から革へとつながる
「いのち」の物語です。
本書をきっかけに、革(皮)についてより知っていただくきっかけになれば嬉しく思います。
【 概要 】
牛革の生産量が全国一の兵庫県たつの市。地元出身・在住の著者は、15年にわたり革なめしの職人たち(タンナー)の元に通い、撮影を続けてきました。
また、革なめしの工場だけではなく、牧場や食肉処理場から革製品の製作現場まで、牛革にかかわるすべての過程を取材することで、牛の「いのち」について考え続け、それを生かし切る職業に誇りを持って取り組む人々の声を聞き続けてきました。
巻末には、革なめし工場の三代目を継ぐタンナーへのインタビューを収録。個人の目線から、革なめしの歴史や工場の一日、「皮革産業とともに生きる」ことのリアリティを伝えます。
牛の「皮」が「革」となるまでの過程を丁寧に追いかけた、ほかに類を見ない写真集です。
写真家として、初めてタンナー(※)の工場に入らせてもらったのは2009年のこと。
山積みにされたホルスタイン牛の原皮を見て圧倒されたが、無意識にカメラを構えたことを今でも覚えている。その後も、牛の「皮」が「革」となり、製品となっていく過程に魅力を感じ、牧場からタンナーまで、15年ほど取材を続けてきた。
牛が生まれてから革製品が仕上がるまでには、実に多くの職人が関わっている。本書を通して、そんな「いのち」の物語が、一人でも多くの人に伝わればと願っている。
※動物の皮を鞣(なめ)して革にする製革事業者のこと。
引用元:《本書「はじめに」より》
本書に綴られた写真には、デジタル社会で生きる私たちが忘れてはならない「生」の魅力がある。
革製品が使うたびに馴染み、人によって違う風合いを見せてくれるのは、そんなストーリーを持つ唯一の素材だからかもしれない。
アーバンリサーチ
クリエイティブディレクター
村手 謙介
引用元:《書帯より》
【 掲載写真解説 】
P.1 塩蔵原皮と革。
P.2~3 たつの市誉田地区。
P.4~5 塩蔵原皮や生皮が道を行き交う。
P.6~7 革が行き来する工場の内部。
P.8~9 仕事終わりのタンナーたち。
P.12-13 タイコが並ぶ工場内
P.14-19 使い込まれた機械の細部にも惹かれる景色がある。
P.21~23 塩蔵原皮。
P.24 屠場で枝肉になった牛(その際に副産物として内臓、原皮、油脂などが出る)。P.25 原皮に残る塩。
P.26~27 北海道の工場で原皮を塩蔵する様子。
P.28-29 水洗いした原皮100枚が放出される様子は圧巻だ。
P.30 長年の経験で正確に包丁を走らせる背割り職人。
P.31 水を含んだ原皮はとても重たい。
P.33 タイコに薬品を投入するタンナー。
P.34 染色された革からもうもうと湯気が上がる。
P.35~37 タイコは家快に回転し、水しぶきを上げる。
P.38 前の生度(脱毛後)。
P.39 生皮の厚みをそろえる。
P.40-41/P.43 金属性のし剤を使用して鞣した直後の革は青く、「ウエットブルー」と呼ばれる。
P.42 水を含んだ革を絞る。
P.45~P47 塗料はオーダーに合わせて厳密に調合される。
P.48-49 重たい革を振り回しながら広げ、テンポよくタイコから出す。
P.50 植物性の蘇し剤で蘇した革は白い。
P.51 革を干す。
P.52~53 乾燥場にずらりと並ぶ革。
P.54 スプレー塗装機に革を流す。
P.55 手吹きで塗装を行う。
P.56 天井に沿って作られた乾燥レール。
P.57 仕上がった革を拭き上げる。
P.58 乾燥場に革を運ぶ。
P.59 仕上がった革を検品する。
P.60~61 革の余分な部分を断ち落とす「縁断ち」。
P.62〜63 乾燥中の革。
P.64~65 きちんと片付けられた休日の作業場。
P.66~67 たつの市を縦断する一級河川、揖保川。
P.75 仕上がった革素材。
P.76-P.77 多くの職人の手を経て革製品が完成する。
【 判型 】
天地210ミリ×左右148ミリ、80ページ、コデックス装
【 著者プロフィール 】
1978年、兵庫県たつの市生まれ。7年間のスタジオ勤務を経て薬師山写真館を設立。ポートレートからドキュメンタリーまで臨場感や空気感を大切にした撮影を行っている。写真展に「いのち 牛革製品ができるまで」(富士フイルムフォトサロン 東京、札幌、大阪)。 富士フイルム営業写真コンテスト テーマ賞など受賞歴多数。WPCワールドフォトグラフィックカップ日本代表(ルポルタージュ部門2017、2023年)。公益社団法人 日本写真家協会会員。
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