革製品の仕立て技術は一つではなく、様々な系統に分けることができ、一般的にそれぞれの系統で職人が分かれている(絶対ではないが、少なくとも型紙や専門用語、仕立てルールなどがジャンルごとに分かれる)。その中で大きな系統が「紳士もの」と「婦人もの」で、本書は特に婦人もの「財布」を題材にする。
婦人財布の一つの大きな特徴は、構造の複雑さとパーツ数の多さだ。財布に求められる、「機能の多さ」と「コンパクトさ(持ち運び利便性)」という相反した性質を両立するために、多くのパーツが効率よくパズルのように組み合わせられる。型紙も少しずつ変わったものが多く、構造や仕組みをよく理解しておかないと、取り違えが起こることもあるだろう。仕立て技術の中で、何が一番難しいかを決めることは難しいが、婦人財布の複雑な仕組みを理解することは、ある意味で小物ジャンルの中では「最難関を突破した」と言って良いかもしれない。
今回も、様々なジャンルに精通したサンプル職人である池田氏に監修を依頼し、婦人財布の代表的なものから人気のある三型を厳選、その構造や特徴を紐解きながら、漉きや仕立て技術、型紙や実際の製作手順を写真とイラストで詳細に解説していく。
引用元:《本書「はじめに」より》
2024/07/15 Kの人 さん ★★★★★
フェニックスオリジナル特典が個人的にすごく良かった一通りレザークラフトをした後、更なる上達をする為にはピッタリなシリーズです。
百貨店などで並ぶような財布の作り方を学べます。
難しい内容ですので、レザクラ初心者が最初に読む本としてはオススメできませんが、一通り学んだ人には一度目を通して欲しい本です。
また、フェニックスのオリジナル特典である座談会動画が、個人的に聞いてみたい内容の物で凄く楽しめました。
Kの人 様
レビューありがとうございます!
中身もさることながら、普段出回ることのないお話を収録した座談会動画はタメになりますね。
後からチャプター機能をつけてみました。長い動画ですので是非ご活用ください♪