【 概要 】
希少かつ貴重な「生皮」という素材を用い、軽量かつ堅牢で、
ガラスの様な透明感と輝きを放つ唯一無二の作品を作る「生皮クラフト」。
この生皮クラフトのノウハウはこれまであまりオープンにされておらず、数少ない解説書も20年以上前に絶版となっていました。
また需要の減少から、クラフト用の生皮という素材自体も生産が途切れて久しく、
新たに生皮クラフトを始めるには困難な状況にありました。
しかし、近年になってようやく生皮の生産が再開され、流通するようになりました。
本書は、この生皮という素材自体の解説を皮切りに、生皮を造形に適した状態に戻す方法、可塑性を活かした様々な造形の方法、そして高い透明感を活かした彩色の方法を、
全14点の作品の作り方を通し、豊富な写真とともに一から順を追って詳しく解説しています。
生皮(Rawhide)とは
一般的に食肉の副産物として鞣されている革(Leather)とは違い、原皮を鞣すことはせずに「入念な水洗いして不純物を除去し、乾燥させた半透明な皮」を指します。
流通量が少なく、太鼓の叩く部分の皮に使用される等で用途はごく限られます。
そのままの状態では固く扱いづらいため、水分を与え柔らかくしてから作業します。
水分を与えると革以上に造形が容易で、可塑性のあるクラフト資材となります。
革と同様、生皮は部位によって厚みや性質に差があるためパーツ取りが重要です。
【 目次 】
P.4 掲載作品
P.11 作品制作の流れ
P.12 作品の素材「生皮」について
P.15 作品制作に仕様する用具・資材
P.15 「カット」に使用する用具・資材
P.17 「造形」に使用する用具・資材
P.18 「彩色」に使用する用具・資材
P.20 その他
P.21 作品制作の基礎
P.35 作品の制作
P.36 彫金調チョーカー
P.42 一重レースブローチ
P.50 折りたたみバロックブローチ
P.59 さやえんどうブローチ
P.69 一粒ゴムネック
P.75 ファンファーレ
P.86 カットグラスブローチ
P.98 生皮絞りのブローチ
P.103 アール・ヌーヴォー調 とんぼのブローチ
P.113 流れのある三弁のブローチ ワルツ
P.127 クリスマスツリー
P.137 スマホポーチ
P.144 タツノオトシゴ
P.159 里川かほる 作品集
P.167 型紙
【 関連ブログ&動画 】
▼紹介動画